関谷都さん(OL)

いつ、どのようにわたしはイエスを自分の救い主として受け入れたのか?

でも、だからといってそれは信仰を持ったというわけではなく、それについてはかえってもっと疑問が増えていきました。じゃあこれは?じゃああれは?これについてはどうなってるの?と今までの何倍も知りたいことが増えていきました。その後は、自分なりに聖書を読んだりもしていましたが、やはり意味が分からないことばかりで、なぜそうなのか、 それについてはどういう意味があるのか、という事をなかなか聞く機会もなく、かといってどうしても教会へ行く気にもなれず日々を過ごしておりました。教会へは色々な方と何度かご一緒をさせて頂いたことがあるのですが、やっぱり(その時の)私にはその異様な雰囲気を受け入れる事は出来ませんでした。その中でも特に皆んなで歌う歌がだめで、そんな中にいると余計に変な宗教団体に私は入ろうとしてしまっているんじゃないだろうか?ととても不安になり逃げ出したくなりました。その頃の私は、まだまだChristianityを理解し受け止めるだけのキャパシティも霊の成長もなかったのです。

教会には行かないながらも、私は疑問質問を抱えたままそれを探し求めていきました。ただひとつ分かったことは「Christianityはいわゆる宗教と呼ばれているものの中のひとつでない」という事でした。そんな中それを悪く言う声も聞こえてきました。キリスト教を信仰している人達は結局、何をおいても神様なんだよ、とにかく神様神様と神様が一番なんだよ、とまるでそれが悪い事でもあるかのような言い方をしている人もいれば、また、アブラハムがイサクを神様に捧げる場面に対して、自分の子供を捧げさせるなんて信じられない、とか、結局神様は自分が一番じゃなきゃ気がすまないんだ、とか、神様の人格を否定するような声も耳に入ってくるのでした。種は蒔かれたものの正しい知識がなくどちらを向いて芽を出そうとすれば良いのか分からない、また根がしっかりと張られていない私は、それを跳ね返すだけのものは持っていなくすぐに崩れそうになり、やはりその様な事を耳にするとそれらの方が正しいかのように飲み込まれそうになり、やっぱり自分が信じようとしているものは違うのかな?と思わせられる事もありました。今思えばそれはサタンの囁きだったのでしょう。それは本当は違うんだよ、というように。 また心の中でクリスチャンである人達への批判というか、ジャッジをするようになってしまいました。神様が、聖書が、そんなにすばらしいものであるならば、それを受け入れ遂行している方々は皆んな心のきれいな人のはずなのに、何なんだろうこの人達は?これでクリスチャンなの?と思うことばかりでした。そしてやはり一番嫌だったのが、早く信じなさい早く信じなさいと手を無理やり引っ張られる事でした。それが何であるかもわからず、納得も出来ていないのに、どうやって信じることができるのでしょう?どうやってそれを受け入れることが出来るのでしょう?クリスチャンの方とお話をすると、ほとんど例外なくそれを押し付けてきます。もちろん押し付けているつもりはないんでしょうけれども、受ける側がそう感じるという事は押し付けてるのと同じです。それが嫌で嫌でたまりませんでした。神様がどういうお方かも、イエス様にどういう意味があるのかも、Christianity が何であるのかもわからずに「神様信じます」なんて、わかりもしないのに「はい」という事はそれはとても神様に失礼な事だと私は思いました。だから私の中ではもっと知りたいと惹きつけられ魅かれながらも、どこかでこの排他的に感じるものを私は一生受け入れる事は出来ないだろうな、と思っていました。つまり自分がクリスチャンになる、ということはまずないだろうと・・・。 それでも、主は私を決してあきらめませんでした。私の行くところ行くところまるで通せんぼするかのように点々とクリスチャンを要所要所に置いていき、私に出会わせて下さり、助けてくださいました。

そして、ハワイで約1年半を過ごす間、英語の勉強をしながら、教会へ行くようになり、家庭集会に集うようになり、とても充実した日々を送っていました。礼拝も最初は抵抗があったものが、いつのまにか日曜日の礼拝が楽しみで楽しみで仕方なくなりました。主がおられる、主との臨在を感じられるその時間空間は何物にも変えがたい貴重なものでした。 生活は公私共に、また霊的成長においても順調でした。全てが順調でした。最高の生活でした。そんな中、2004年9月、青天の霹靂がおきました。ビザの申請のトラブルです。ある日一通の手紙がアメリカ大使館から届き、「不法滞在の疑いがあるためすぐに自分の国へ帰って下さい」というものでした。ビザがおりないなどとは一ミリも考えていなかったため、本当に晴天の霹靂でした。どうして?と、納得がいきませんでした。でも仕方がありません。私はあくまでも一時的にビザを日本で取り直すために、とり直すためだけにしぶしぶ日本へ一時帰国することになりました。ところが、この日本で再申請したところ、アメリカ大使館ではそれを認めてもらえず、「あなたは不法滞在をしました。今後アメリカには二度といけません。」とのとんでもない答えが返ってきました。私はその瞬間自分の後ろにある壁が漫画のようにガラガラと音を立てて崩れ去っていくのを感じました。ハワイでコミュニティカレッジへ行こうとしていた夢は崩れ去りました。おまけに日本への一ヶ月分の旅支度しかしてきていないのに、ハワイでのアパートも着る物も身の回りのものも全てそのまま残してきてしまったのに。私は一体これからどうすればよいのだろう・・・。でも自分としては何も悪いことはしていません。ボタンのかけ違いがあっただけだ、その後すぐにハワイの弁護士さんを紹介してもらい、また日本の弁護士さんにも相談し、とにかくハワイに帰れるためのありとあらゆる手段をとりました。でもだめでした。色々な弁護士さんに相談した最後の方にダメ出しを頂いた時は、「あ、主が閉ざされたんだ」と直感的に思いました。ここまでやっても、何をどうしても開かれない道、これは主が日本に私をほとんど無理やり連れ戻し、ここに滞在せよと言っているのだと直感しました。その時は神様を本当に恨みました。なぜ、どうして、私をハワイに居させてくれなかったのか、なぜ日本に無理やりお戻しになったんですか?と。自分では永住したいとまで思って日本のものを全て捨てて人生をかけて飛び込んだハワイでの生活でした。全てが充実していました。それなのになぜ?私はしばらくの間ショックでふさぎこんでいました。これからどうしたらよいのかもわからない。行く先に光は見えませんでした。・・・・・。 (6ページへ続く)

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